薄暗い山の中を歩いていると、時々足元に落ちています。 普通は高い木の樹皮や枝に着生しているのですが、何かの事情で落下してしまったようです。 いくら薄暗い樹林の中とはいえ、この冬は少雨だったせいか落葉や地面は乾燥していました。 よく見ればいくつか黄緑色の丸い蕾を付けており、このままだと宿主のない個体は花を咲かせる前に乾燥して枯れてしまいます。 ダメ元で拾った個体をヘゴ板もどきに固定して、ミズゴケで水分を与えてみると、約3週間後に開花しました。 着生植物に使われてきたヘゴ板の原材料である「ヘゴ」(木本羊歯)は、ワシントン条約により入手困難になっていました。 代用品(間伐材を接着剤で成型したボード)も水はけはよいようです。 埼玉県(2024)・・・準絶滅危惧種(NT)指定 |