キバナコウリンカ(黄花紅輪花)   
   

    キバナコウリンカ(黄花紅輪花)

Tephroseris furusei (キク科オカオグルマ属)

埼玉県希少野生動植物の種の保護に関する条例指定種



花期は6月下旬、特定の石灰岩地に咲きます。
2015年の写真と2018年の写真の自生地は異なります。

尚、レッドリストでは埼玉県:絶滅危惧1A類(CR)指定、環境省:1B類(EN)指定です。




2023年3月のキバナコウリンカ
キバナコウリンカは本州(埼玉・群馬)に分布する日本固有種で、 石灰岩地に自生しています。
近年では石灰岩採掘事業により自生地もかなり狭まりました。群馬県の自生地は自生地を所有する企業によって保護されてい るとのことですが、埼玉県の自生地は保護どころか、オリンピック競技として採用されたロッククライミングブームによる”町おこし事業”と してのクライミングゲレンデの開拓に伴う登山道整備や入山者の増加等に伴い自生地の荒廃が危惧されています。
県条例で希少種として保護されているキバナコウリンカを守るため、地元有志による保護のための活動団体も立ち上がっていますが、本来保護の中心と なるべき町のスタンスが定まっていないことに、絶滅の憂いを隠せないのが現状です。
この問題を追うべく、キバナコウリンカの1年を追いかけてみようと思います。
写真のように、まだ地面の凍結や霜の残る時期ですが、古い葉の中から綿毛に包まれた新芽が顔を出しています。


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